遺骨収集事業
[ 1134字| ] 有料盗骨被害続出のイフガオ州で、遺骨収集をめぐり住民が分断される状況続く
ルソン地方東ミンドロ、イフガオ両州などで続発した人骨盗難事件と厚生労働省の戦没者遺骨収集事業の関連が指摘されている問題で、先祖の遺骨を洞くつ墓地から持ち去られたイフガオ民族の男性が自殺する事件も起きたイフガオ州フンドゥアン町アバタン・バランガイ(最小行政区)では、「盗骨被害者か、遺骨収集協力者か」という立場の違いが、静かだった住民関係を分断する状況を招いている。4月29日、マニラ新聞の取材に応じた被害者らは、「解決には遺骨収集の中止しかない」と悲痛な声を上げた。