国軍、政権に反旗 閣僚ら相次ぎ辞任 「政権崩壊」状態に
[ 1105字|政治 (politics) ] 有料野党勢力 政権委譲で交渉団
メルカド国防長官とレイエス国軍参謀総長は十九日午後三時五十分ごろ、パシッグ市エドサ通りの大統領辞任要求集会に参加、エストラダ大統領に反旗を翻した。辞任要求運動の成否の鍵を握るとされてきた国軍の動きを受け、辞意を表明する閣僚が続出し政権は「総崩れ状態」となった。エドサ集会には、これら閣僚や国会議員が相次いで詰めかけ大統領に退陣を迫った。大統領は、同日午後、二回にわたってテレビ演説、「今年五月の上下院選に合わせた繰り上げ大統領選の実施を提案する。ただし、私は出馬しない」と既に辞意を固めたことを示唆した。野党勢力は午後十時半すぎ、レビリヤ元国防長官らをマラカニアン宮殿に派遣、政権委譲について大統領側との交渉に入った。二十日早朝にも何らかの結論が出る見込み。(2面に関連記事)