死刑一転 禁固刑に「起訴状に記載不備」
[ 787字|社会 (society) ] 有料最高裁決定 問われる判決「適正度」
自らの娘をレイプしたとして死刑判決を言い渡された男性死刑囚が再審を求めていた裁判で、最高裁は二十九日、「起訴状に加害者と被害者の親子関係を示す記載がなかった。死刑を科すことはできない」として、禁固四十年に減刑する決定を下した。最高裁は、一九九八年一月に一審判決を支持する決定を出していたが、減刑決定により自らの誤審を認める形になった。制度復活後、乱発されている死刑判決の「適正度」が改めて問われそうだ。