続く「山下財宝」騒動
[ 1191字|社会 (society) ] 有料穴掘りやめず、家屋に亀裂 不安募らせる住民が警察に訴え
マニラ市のパシッグ川北岸、ナグタハン橋の近くの公有地で、川沿いに住むある家族らが昨年末から穴を掘り続けている。不安を募らせてきた近所の住民は先週、「穴掘りにより住居倒壊などの危険が迫っている」と警察に訴え出た。当人たちは「井戸を掘っているだけ」と主張しているが、住民の間には財宝探しのためとのうわさが広がり、「山下財宝探し」と報じる新聞も出てきた。戦後五十年余り。旧日本軍が隠匿したと信じられている「山下財宝」をめぐる騒動は収まる気配がないようだ。