デジタル銀行6行不良債権率が上昇
[ 383字|2024.4.10|経済 (economy)|econoTREND ]
中央銀行によると、国内デジタル銀行6行の貸付総額に占める不良債権の割合が2月時点で21.64%だった。前月の20.95%からさらに悪化した。中銀では返済期限を90日以上遅延している貸付を不良債権と分類している。2月の貸付残高は前月比4.36%増の227億5000万ペソで、不良債権額は同7.66%増の49億2000万ペソだった。一方、店舗を構える市中銀行各行の不良債権率は平均3.44%で、デジタル銀行の不良債権化の高さが目立つ。不良債権化が高水準で続いていることから、デジタル銀行6行は貸倒引当金を計27億3000万ペソ計上しており、同16%増加している。デジタル銀行で黒字経営となっているのは2行だけで、2023年9~12月期の業界損失は43億8000万ペソに拡大しており、業界では今後3年間が生き残りをかけた正念場だといわれている。(8日・インクワイアラー)