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7月27日のまにら新聞から

これまでと違った施政方針演説 下院議長の交代

[ 772字|2018.7.27|社会|新聞論調 ]

 先日、国民はこれまでと違った施政方針演説を目の当たりにした。歴代大統領がしたように、ドゥテルテ大統領も政権の功績について、麻薬やその他の犯罪に対する戦争の継続と汚職の追及について報告した。そして国会に対し、ビジネスをしやすくする法案やコメの関税復活法案、有期契約雇用の廃止や税制改革法案第2弾などの成立を急ぐよう求めた。連邦制導入に関する新しい施策の要請もあった。

 今回の大統領の演説は用意されたスピーチだけを読むもので、35分間という短いものだった。いつものインフォーマルなコメントなどなかった。演説は予定より1時間半も遅れたが、内容に誇張はなく、過去によくみられたように幾人かの女性の国会議員たちが着ていた派手な衣装に見入る者もいなかった。

 そして演説がこれまでと違ったのは演説前に国会で起きた出来事のせいでもあった。驚いたことに、しかし以前から予想されていたことだが、下院議会は元大統領のアロヨ議員を下院議長に選出する動議を出したのだ。最初の投票でアロヨ氏は292人の下院議員のうち162人の支持票を得た。支持は自派のラバンの40人の議員だけでなく派閥を超えて集まった。自由党員は動議を歓迎したものの、投票を忌避している。投票の前に、一部下院議員たちは支持の理由として、国民の要請や時局に合わせたよりダイナミックな国会運営が必要なためとした。

 大統領が3年目の政権運営を迎える中、下院はより積極的に大統領と協働するという国民の期待を満たすものとなるだろう。麻薬問題に政権が直面する一方で、国会はさまざまな聴聞会や調査を実施してその問題点をあぶり出した。麻薬戦争は今後も続くが、我々が今望んでいるのは、大統領が演説で指摘した経済政策やその他の国民に焦点を当てたプログラムを実施し国民生活を改善することだ。(25日・ブレティン)

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