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7月27日のまにら新聞から

勇気と自制、そして忍耐を パッキャオの成功に学べ

[ 789字|2018.7.27|社会|新聞論調 ]

 パッキャオ選手が世界に対して再び、自制と努力、そして忍耐が成功をもたらすことを証明した。リング上で7度敗北したが、それによって彼はより強くなり、夢を追求する熱意も増した。自分を発展させ続け、世界の8階級を制覇するチャンピオンになった。彼はスポーツに優れたフィリピン人の典型だ。また彼は勇気と自制、謙虚さと敬意、そして忍耐という私たちの偉大な価値観を体現した人物だ。

 彼は困難にもまれても勇気を持って戦い続けた。恐怖を感じたこともあるだろうが、勇気を見つけ、恐怖を征服した。一方で私たちは勇気を持って戦っているだろうか。汚職がはびこり、国の発展を阻害していることは皆が知っている。汚職との闘いはひとり一人の責任なのだ。しかし、皆が勇気を持っていないため汚職がなくならず、貧困も放置されている。

 また勇気だけでは勝利できない。パッキャオは自制心によって戦うための肉体を作っている。一方で、プロの運転手や一般の運転者たちはわがままな運転で交通渋滞をひどくしていないだろうか。渋滞を無くし、国の発展に貢献するためにもう少し自制心を持って運転しようではないか。

 パッキャオはすでに億万長者だが、謙虚であり続けている。彼の口から聞こえてくるのは自慢話ではなく神を称える言葉なのだ。彼は対戦相手に対しても戦いぶりを称え、卓越した技能を認める。私たちは謙虚であるだろうか、それとも自分に対する認知や表彰を求めてはいないだろうか。

 パッキャオはどんな相手と戦っても敬意を示し、相手が汚い戦法で攻めてきても、フェアに戦うことがどういうことかを相手に教えるような戦いをする。また彼が貧しい家庭の出であることは私たちに不可能はないことを教えてくれる。困難に直面した時の彼の忍耐が偉大さと成功を形作った。私たちは簡単に諦めすぎてはいないだろうか。(25日・タイムズ、クリス・フェラレサ)

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