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[ 280字|1998.3.28|社会 (society)|econoTREND ]
自国通貨決済方式採用を正式決定
中央銀行通貨委員会はこのほど、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国間の自国通貨での貿易決済方式を採用することを承認した。同方式採用を正式に決定したのはASEAN諸国内でフィリピンが初めて。5月にマレーシアの中央銀行と合意書に調印、まずマレーシアと同方式実施を開始する。貿易決済は2カ月ごとに行い、輸出入額の差額を各国の中銀を経由してドルで支払う。更新可能の1年契約(ただしいつでも打ち切り可能)とする計画。しかしフィリピンの最大輸出相手国は米国で全体の50—60%を占め、ASEAN諸国との貿易は全体の30—35%にすぎないため、効果を疑問視する声もある。