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[ 315字|1998.3.24|社会 (society)|econoTREND ]
97年の未払い金利が116%増加
中央銀行が20日に発表した報告によると、9カ月に及ぶ東アジアにおける通貨・金融危機をきっかけに借り手が契約不履行となり、1997年にフィリピンの商業銀行が融資した貸付金の未払い金利は総額737億ペソにも達していることが分かった。前年の342億ペソに比べ115.6%増。このうち昨年12月末現在で返済期限が過ぎた貸付金の割合は4.69%。同年9月末現在では同3.96%だった。しかし中銀は、同比率はタイの11%、インドネシアの14%、韓国の20%に比べ低率であると指摘している。優良企業対象のプライムレートでさえ昨年7月以前に12—15%だったものが30%に上昇しており、多くの企業経営者は過大な貸付金利の高騰に不満を示している。