砂糖規制庁(SRA)と東京大はこのほど、砂糖きび栽培地における日本の技術や慣行の導入などを含む情報共有化に向けた提携で基本合意に達した。同合意に基づき、砂糖きび原料によるバイオ燃料生産の効率化や高収量品種の開発、砂糖精製工程の効率化などに向けた協力を行う。また、航空機向けのバイオ燃料やバイオ炭の生産などの付加価値製品の開発などにも取り組むという。フィリピンの砂糖きび栽培地は全国に38万8000ヘクタールに達しており、日本の2万2000ヘクタールに比べると20倍近いものの、1ヘクタール当たりの砂糖きびの収穫量は日本が70トンと比の50トンより効率が高い。また、日本の精製工程における砂糖きびの抽出効率は96~98%と比の94%より効率が高いことが分かっている。SRAは現在、日本国際農林水産業研究センター(JIRCAS)との間で、気候変動に対応した砂糖きびの品種改良に向けた共同研究も行っている。(27日・スター)
砂糖きび生産性向上でSRAと東大が提携
2025/3/28
経済
