比産バナナの対中輸出49%減
[ 345字|2024.11.13|経済 (economy)|econoTREND ]
国際貿易センター(ITC)によると、今年1~7月期におけるフィリピン産バナナの中国向け輸出量は25万5636トンで、前年同期比49%減少した。一方、ベトナム産バナナの対中輸出量は同19%増の43万8573トンで、中国のバナナ輸入量全体の42%をベトナム産が占め、比を抜いて初めてトップに立った。比バナナ栽培・輸出業者組合(PBGEA)のステファン・アンティグ事務局長は、パナマ病による収穫量減少に加えて、「南シナ海をめぐる中国との地政学的緊張が影響した」と分析している。また、農務省のチェリルマリー・カバリエロ次官は、ベトナムやカンボジアに加え、ラオスなど近隣諸国も中国や日本市場向けの輸出用バナナ生産に注力しており、東南アジア諸国間の競争激化も要因だとと説明している。(12日・スター)