資金洗浄強化監視3年連続対象国に
[ 345字|2024.7.1|経済 (economy)|econoTREND ]
マネーロンダリング(資金洗浄)対策やテロ資金監視などを担う国際組織「金融活動作業部会(TATF、本部パリ)」は、フィリピンを監視強化対象の「グレーリスト」国に維持した。比は2021年6月にグレーリスト国入りして以来、3年連続で監視対象国となっている。24年10月の同リスト見直しで比がグレーリストから除外されるか注目される。同部会は比のマネロン対策についてカジノの大口遊興者を通じた資金洗浄対策が不十分であることや、空港や港における現金の持ち込み額規制の検査や現金回収なども不十分だと指摘している。一方、フィリピンが同作業部会から「ブラックリスト」国に指定された場合には国際送金などの制限が強化され、海外からの送金に頼っている国民の生活に支障が出る恐れがある。(29日・インクワイアラ―)