比成長率予測を7.1%に下方修正 ゴールドマン・サックス調査部門
[ 404字|2022.1.11|経済 (economy)|econoTREND ]
米投資銀行ゴールドマン・サックスの経済調査部門は8日の報告書で、フィリピンに対する2022年度の国内総生産(GDP)伸び率予測をこれまでの7.3%から7.1%に引き下げた。オミクロン株による感染拡大がアジアでも顕著となりつつあり、比も感染が再拡大し、首都圏や近隣州で防疫警戒レベルが3に引き上げられるなど経済活動に再び制限がかけられたことを考慮に入れた。しかし、比政府の今年度の成長率目標7~9%の範囲内にまだ収まっている。同報告書では比の成長率予測はベトナムの9.5%、インドの9%には及ばないものの、マレーシア(6.5%)やインドネシア(5.1%)、シンガポール(5%)やタイ(3.4%)など近隣諸国に比べて高い。また、比の第1四半期の経済成長率予測については従来の6.9%から6.6%に引き下げたが、前期21年10~12月期の伸び率より0.7%拡大するとの見通しを示した。(10日・インクワイアラー)