比の段ボール工場の生産強化 タイ素材大手SCG
[ 379字|2018.11.29|経済 (economy)|econoTREND ]
【バンコク時事】タイ素材大手サイアム・セメント・グループ(SCG)は28日、フィリピンで段ボールを製造販売する子会社ユナイテッド・パルプ・アンド・ペーパーが増産すると発表した。年産23万トンの工場を設置する予定で、能力は2倍の46万トンに増える。投資額は51億1500万バーツ。2020年10〜12月期に稼働する。
ユナイテッド・パルプ・アンド・ペーパーはルソン島中部ブラカン州に工場があり、既存工場の敷地内に建屋を追加する。フィリピンの段ボール需要は18年が年間100万トンの見込みで、経済成長により今後も年率6%成長が期待できる。現在は国産品より輸入品が多く、SCGは国内拡販のため工場拡張を決めた。
SCGはタイ、フィリピンのほかベトナムで段ボールなどを生産しており、フィリピンの新工場が完成すると同社の年産能力は合わせて280万トンに増える。