農務省は国内の砂糖生産量を18万トン分引き上げるため、今後3年間で総額100億ペソを太陽光発電かんがいシステムの構築と砂糖きび栽培地の土壌改良に支出することを検討している。砂糖規制庁(SRA)のパブロ・アスコナ長官によると、同省は全国の砂糖きび農園などの耕作地に掘り抜き井戸を備えた小規模な太陽光発電設備付きのかんがいシステムを1万6千カ所建設する事業に80億ペソ支出することを提案している。比国内にある38万8千ヘクタールの砂糖キビ栽培農地のうち3分の1超の面積が対象。また、農務省は酸性度が強い農地が拡がるバタンガス州やタルラック州などのルソン地方にある砂糖きび農園における土壌改良事業に16億5000万ペソまで支出する。対象農地に対して1ヘクタール当たり5トンの石灰を投入するものでマルコス大統領に提案済みという。同庁によると、2024~25収穫年度の粗糖生産量は178万トンと前年比7%減少し、過去25年間で最も低い水準になる見込み。(3月29日・スター)
砂糖生産拡充に100億ペソ支出検討
2025/4/1
経済