フィリピン統計庁によると、2024年度における国民医療費が総額1兆5600億ペソとなり、23年度の1兆3300億ペソに比べて17%増加した。24年には国民一人当たりの医療費が平均1万2751ペソと前年比18%増加したことになる。昨年の国民医療費は国内総生産(GDP)の5.9%を占めており、23年度の同5.5%からその割合が上昇している。24年度の国民医療費のうち、政府による国民健康保険などを通じた強制保険支出額の割合は44.7%だった。次いで自己負担分が全体の42.7%を占めたほか、民間医療保険を通じた支出の割合は12.6%だった。リサール商業銀行の主任エコノミストであるマイケル・リカフォート氏は国民医療費の上昇について「雇用や人口動態の改善に加えて、医療施設の拡張や近代化、そして政府の医療保健支出の拡充などが要因だ」と分析している。(27日・スター)
24年国民医療費 17%増の1.56兆ペソ
2025/7/29
経済