先週、世論調査機関ソーシャルウエザーステーション(SWS)が三権の長に関する昨年12月実施の満足度調査結果を発表した。満足から不満足を差し引いた純満足度はマルコス大統領がプラス19(前回9月調査プラス32)、サラ副大統領もプラス21と前回から大幅に下落した。エスクデロ上院議長はプラス42、ロムアルデス下院議長はプラス9に、ゲスムンド最高裁長官はプラス14だった。
ここで注意したいのは満足度調査と支持率調査は別物だということだ。そもそも満足度調査では「あなたは○○を務めている○○氏が果たす役割に満足しているか」と質問し、「かなり満足~かなり不満足」の5段階で評価する。一方、支持率調査では当該人物の政策・方針に「同意するか」を尋ねるもので、「支持率」評価は全般的に「満足度」より低くなる。
SWSは1986年5月からこの調査を実施しているが、過去最高の純満足度は退任直前のドゥテルテ大統領が22年6月期に記録したプラス81で、最低はアロヨ大統領に対する08年7月期のマイナス50だった。
純満足度は通常、大統領が就任した直後から最初の数年間は「蜜月期」としてプラス50超の評価が付くことが多い。コラソン・アキノ政権では蜜月期が3年3カ月続き、ラモス政権で2年9カ月、エストラダ政権で1年半、アロヨ政権ではなし、ノイノイ・アキノ政権で3年9カ月、ドゥテルテ政権で5年3カ月続いた。マルコス政権は1年半で終わっている。
男女別でみると、マルコス氏は男性プラス21、女性プラス18と差がないが、サラ氏は男性プラス16、女性プラス27と差が大きい。首都圏では大統領がプラス20、副大統領はマイナス3だった。(25日・インクワイアラー、マハル・マンガハス氏)