北ダバオ州パナボ市に住むクリーニング店経営、デルサ・フロレスさん(63)はわずかな資産隠しなどで15年前、地裁職員をクビになった。コロナ最高裁長官の弾劾法廷はテレビで見続けたが、罷免確定を受け「長官のような権力者でも悪いことをすれば処罰されることが分かってうれしい」と語った。
1991年、同市職員から地裁職員に転職したフロレスさんは、公設市場で売店を入手した。しかし、同業者から「地裁職員の立場悪用」と訴えられた。最高裁の調査の結果、同売店が「資産・負債・純資産(SALN)」に未報告だった上、転職期の給与二重受給(約1000ペソ)が発覚、97年に免職された。フロレスさんは「公務員は正直であるべき」と感想を話した。(31日、インクワイアラー)