フィリピン輸出業者連合はミンダナオ島東南部諸州の零細漁民一万人を対象に、向こう五年間、紅藻養殖に精を出すよう呼び掛けた。紅藻は欧米で需要が多い食品増粘剤カラギーナンの原料となる。
ダバオ市トリル区にある紅藻処理工場は毎月一千トンの原料を必要とし、フル稼働すれば三千トン必要だという。
同連合のアング理事によると、ある企業が北コタバト州サマル島ババクに百ヘクタールの紅藻栽培水域を設ける予定。家族で〇・二五ヘクタールを受け持ち、一万の苗を植えると、四十五日以内に千二百五十四キロの紅藻が収穫できる。最高二十五万五千ペソの収入が可能だという。 同理事はダバオ地域一帯に紅藻養殖漁業を広げ、漁民を助けたいそうだ。(14日・ブリティン)