
ステージには、虎杖悠仁役の

冒頭では「劇場で見たいあのシーン!」と題したコーナーを展開。事前にファンへのアンケートを実施し、そこで選ばれた「呪術廻戦 懐玉・玉折」の3つのシーンについて、映像を交えながらキャスト陣が紹介を行っていく。1つ目に選ばれたのは、普段は気丈に振る舞う天内が、夏油の前で本音を吐露する薨星宮でのシーン。事前のアンケートでは、「何回見ても泣けるシーン。劇場で観たら沁みそう」「天内の姿に胸が苦しくなった」との声が集まったという。永瀬はアフレコ時を振り返り、「このシーンは、演じるうえで一番緊張したシーンでした。前半の溌溂とした理子ちゃんの感じとは異なり、誰にも言えなかった心の深い部分を初めて誰かに語るシーンだったので、丁寧に演じようと思いました」と語った。

2つ目には、夏油が悩み、追い詰められながら、シャワーを浴びて「猿め…」と言い放つ印象的なシーンが選ばれた。事前のアンケートでは、「高専の仲間たちと道を違え始めた瞬間のようで印象的」との意見があったとのこと。櫻井はこのシーンでの演技について、「彼は、自分の中の疑問や矛盾をいつから抱えていたのだろうかと思います。それがどんどんうず高く散り積もっていき、あの瞬間に決壊したのだろうと。周りの音が大きくなる中で、『猿め…』という最後のセリフは、できるだけ踏み止まり、最後にポロっと出てしまったような言い方にしました」と言及した。

3つ目には、五条が幼い頃の伏黒に、「強くなってよ 僕に置いていかれないくらい」と語りかけるシーンが登場。事前のアンケートでは、「映像の美しさに加えて、苦い青春の終わりを経ても未来を見つめる五条の孤独と強さとが感じられる」という感想があったのだそう。中村はこのときの五条について、「それまでは自分が強ければなんとでもなるという自信があったのだが、今回の出来事を通して、結局、自分の力だけでは無理だということがわかってきた。少しでも強い仲間が必要になってきたのですが、伏黒甚爾の言葉を受けて、ここに来ているのが面白いところです。1期から演じている中で、五条は本当に大事な戦いでは出てこないことが多いのだが、周りに対しての課題を与えている逆算もあるのかなと感じました」と所見を述べる。

最新情報として、「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」の本予告を公開。映像内で、劇場用にアレンジされた

最後の挨拶となり、榎木は「本予告を初めて観て、アコースティックバージョンの主題歌が効いているなと思いました。3人の青春の切なさが、より輝いて見えるのではと思います。よい音響と劇伴で、ぜひ楽しんでください」とコメント。中村は、「改めて観ることで新しい発見があると思います。先ほどの本予告も、もとがTVシリーズとは思えないほど素晴らしい映像で、自分自身も、いつかシリーズを通して劇場でもぜひ観てみたいと思っていました。改めて楽しんでいただけたら幸いです」と語りかける。
櫻井は「スクリーンの大きさだけでなく、音響の素晴らしさはご家庭では味わえないので。新しい仕様になっておりますので、楽しんでいただけたらと思います。今回改めて作品を観ましたが、色々と知っているがゆえに、夏油の『私たちは最強なんだ』というセリフがすごく切なく響きます。新しい面や気付かなかった体験を映画館でしてもらえたらと思います」とアピールし、永瀬は「この作品に関わることができて光栄です。収録の際に、黒井さんを演じる清水理沙さんにお会いしたときに『お守りします』と言われたことがとても印象に残っています。アニメを観てすごい作品だなと感じました。劇場版も、ぜひ楽しんでいただきたいです」と呼びかけた。なお本日のイベントの模様は、ニコニコ生放送およびYouTubeのTOHO animationチャンネルで、3月30日23時59分までアーカイブ配信される。
「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」
2025年5月30日(金)公開
スタッフ
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社 ジャンプ コミックス刊)
監督:御所園翔太
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史・小磯沙矢香
副監督:愛敬亮太
美術監督:東潤一
色彩設計:松島英子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:石川大輔(モンスターズエッグ)
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:照井順政
音響監督:えびなやすのり
音響制作:dugout
制作:MAPPA
キャスト
五条悟:中村悠一
夏油傑:櫻井孝宏
家入硝子:遠藤綾
天内理子:永瀬アンナ
伏黒甚爾:子安武人
(c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
提供元:コミックナタリー