マレーシア・サラワク州のオペン知事はこのほど、欧州連合の会議で同州が東南アジア地域で水力発電を中心にした「グリーンバッテリー」としての役割を果たし、フィリピンを含めた周辺諸国への電力供給も視野に入れていると自信を示した。同州は300万人弱の人口に対してすでに水力発電所だけで3500メガワットの総発電量に達しており、最大300万世帯への電力供給が可能。また、サラワク電力が最大発電量50メガワットの浮体式太陽光発電事業も稼働開始しており、今後も複数事業が施行される予定で、2030年までに水力を中心に総発電量が1万メガワットに達する見込み。サバ州で余剰となった電力については、ASEANパワーグリッド構想と呼ばれる電力融通システムが構築されれば、サバ州からブルネイやフィリピンへの電力供給も可能となる。(17日・スター)
サラワク州知事 「電力輸出も視野」
2025/9/19
経済
