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2月21日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 514字|2017.2.21|社会 (society)|ハロハロ ]

 ネーデルランドの画家レンブラントやヒエロニムス・ボスらの作品に「放蕩息子」を題材にしたものがある。なぜこんなテーマ? 不思議に思っていたら新約聖書で、イエスが家出した放蕩息子を温かく迎える父親の愛を説いており、宗教画なのだと分かって納得した。画集でしか見たことがないが、ボス作などいかにも尾羽打ち枯らした風情だ。

 昨年12月初めごろから、庭に現れて餌をねだっていた子猫が家に住み着いた。キジの雄で生後7、8カ月と見立てたが、年が変わったら夜遊びに出るようになった。1晩か2晩留守にすると、腹をすかせて戻ってくる。どうやら「恋の季節」のよう。2月第1週の日曜日、3日ぶりに朝帰り。わが家の放蕩息子だ。戻ると足元にすり寄って餌をねだる。

 この日の中央競馬のメインは東京新聞杯。出馬表にプロディガルサン(放蕩息子)の名があった。この馬、調べたら誕生日が2月22日。2の数字が並びニャンニャンニャンで「猫の日」だ。放蕩猫が戻った日に猫の日生まれの放蕩息子出走。なんという偶意の重なり。迷わず単複で勝負した。だが話はそううまく運ばないものだ。プロディガルサンは残念、2着! でも複勝が当たったからよしとするか。(紀)

ハロハロ