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1月22日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 528字|2017.1.22|社会 (society)|ハロハロ ]

 昨年夏の暑い日、突然、シニガンスープが欲しくなった。あの耳下腺にガツンとくる独特の酸っぱさ。炎暑の季節にはたまらない魅力だ。日本で作れるのか。かつてマニラに居た女性に聞いたら、ネットで食材が入手できるという。カンコンはどうする? 代替品も教えてくれた。同居している息子の嫁に話したら、グルメでグルマンの彼女はぜひ作ってみようと目を輝かせた。

ランチの約束があったので、手っ取り早くフィリピン・レストランへ行くことに。探し当てたその店はオーナーも店員も比人。客も全員比人だった。早速、エビのシニガンスープ、ポークシシグを注文、本場の味に大満足した。ライスは日本の白飯だ。日本のご飯だとうまい上に腹もちがよい。せっかく来たのだ、もう一品追加を、と思っていたが、腹いっぱいで断念した。

 比では、湯飲みを一回り大きくしたような碗にてんこ盛りしたパサパサのライスを皿に取り分け、シシグやスープを混ぜて食らったものだ。めしがあっさりしていて料理が引き立つ。

 フィリピンライスは無いの? 店主いわく、全く用意していないと。「フィリピン人は日本のご飯好きだから、そんな注文全然ないよ」。残念! 比料理にはあのライスの方が似合うけどなあ。(紀)

ハロハロ