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12月30日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 441字|2002.12.30|社会 (society)|ハロハロ ]

 「フィリピンならでは」の出来事がよくある。ニュース的には大変面白い、だけどもの悲しいそんな出来事だ。「エドサ2」もそうだった。ある比人記者は「路上に出るだけで大統領を辞めさせられる。わが国はそれほど民主的なのか」と自虐的に嘆いたが、冷静な声は熱病のような退陣コールにかき消されてしまった。

 今年は、ラワッグ国際航空墜落事故が一押しだろう。墜落原因は燃料ポンプのスイッチが入っていなかったことによる「燃料切れ」。レコーダー類も正常に機能しておらず、同航空側からは「安全運航にレコーダーは不要」との極言も。さらに、入管に拘束された経営者は大金を払って保釈中。犠牲者は死にきれない。

 野良犬による爆弾テロ対策論議も「ならでは」だった。ラジオを聴いていると、爆弾捜査犬の訓練士が登場して「人は野良犬を無能扱いするが、百匹に数匹は捜査犬の素質がある。不当な差別はやめて欲しい」。司会者は「皆さん、野良犬の値段が上がりますよ」と投機買いの勧め。大マジメなところがまた悲しい。(酒)

ハロハロ