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　経営再建中のシャープはこのほど、親会社の台湾の鴻海（ホンハイ）精密工業と共同運営する液晶パネル製造会社、堺ディスプレイプロダクト（ＳＤＰ、堺市）の保有株式の一部を、鴻海側に171億円で譲渡したと発表した。鴻海は保有分が過半を超え、SDPを子会社化。世界的な販路も活用し業績の立て直しを主導する。これまで４割弱で同率だった議決権ベースの持ち株比率は、シャープが26.71％に低下した一方、鴻海は53.05％に増えた。譲渡は鴻海からの要請に応じた。

　鴻海は別に、ＳＤＰの増資を引き受けて349億円を追加出資し、経営のてこ入れを図る。（共同）