中国、人民元指数見直し
[ 345字|2017.1.3|社会 (society)|ASIA WATCH ]
中国の外国為替市場を運営する中国外貨取引センターはこのほど、人民元相場を管理する上で独自に算出している人民元指数の構成通貨を13から24に増やすと発表した。新興国などの通貨を新たに加え、既存のドルや円の構成比率を引き下げる。1月から適用。指数に占めるドルの比重を小さくし、対ドルで進む元安を容認しやすくする狙いがあるとみられる。
元相場を巡り中国人民銀行(中央銀行)は、ドルだけではなく世界各国の通貨に対する元の動きを総合的に判断する方針を示している。
新たに南アフリカのランドや韓国のウォン、メキシコのペソなど11通貨を加える。ドルの比率は約26%から約22%に低下する。同センターは「中国の主要貿易相手国の通貨をカバーすることで、指数の妥当性が高まる」と説明している。(共同)