パラワンで34キロの真珠
ルソン地方パラワン州の漁師が自宅に保管していた34キロの巨大真珠がこのほど、州都プエルトプリンセサの市庁舎に展示され話題を呼んでいる。真珠はいびつな形をしており、幅が30センチ、長さが60センチ以上もある。表面はすべすべしており、ところどころ黄金色がかっている。「世界一の真珠」の発見ではないかともいわれており、同市は観光の目玉にしたいとしている。
この真珠は今から約10年前、地元漁師が強風にあおられて近海の岩礁の陰に一時避難した際、船から海底に下していたいかりを挟む格好で引き揚げられた二枚貝から出てきたという。漁師は真珠を一家の「お守り」として自宅に安置していたが先月、引っ越しのため親類の同市観光課に勤めるアイリーン・アムラオさんに預かりを
依頼した。
アムラオさんはその重量に驚き、波に洗われて丸くなったサンゴかとも思ったが、ネットなどで検索しているうちに真珠だと確信した。パラワンは古来、巨大真珠が見つかっているにもかかわらず外部に流出、パラワンに残っている真珠がないことを知り、「市に提供することを決めた」と話している。現在、フィリピン大学の専門家が鑑定している。(25日・セブデイリー)