処刑を知らなかった妻
[ 294字|2015.3.16|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
サウジアラビアで雇い主らを刺殺して死刑判決を受けていたフィリピン人海外就労者(OFW)の男性の死刑が、9日午後(比時間)現地で執行されたが、ミンダナオ地方に住むこの男性の妻(39)は、死刑執行を親戚から知らされて気絶しそうになった。妻は死刑執行の3時間ほど前に夫と国際電話で話したばかりだったからである。
「(その折り)夫は死刑執行のことは一言も話しておらず、体調が悪いことしか言わなかった」「なぜ政府の人は執行の前に知らせてくれなかったのか」
妻は、16歳を頭に4人の男児を抱え、悲嘆に暮れる毎日である。男性は獄中でイスラム教に改宗していたという。(11日・インクワイアラー)