少数民族にも正義を
[ 319字|2013.10.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ビサヤ地方のリゾート地、ボラカイ島の少数民族アティの9人の長老たちが、アキノ大統領と司法当局に宛てた声明を発表した。アティの広報責任者殺害事件で、捜査当局の動きがにぶいことに腹を立てたのが声明発表のきっかけ。
事件は2月22日、アティのデクスター・コンデス氏が、ボナカイ島の土地争いが原因で、警備員の男に銃で撃たれて死亡した。アクラン州カリボ町の裁判所は10月1日に警備員の逮捕状を出し、翌2日には地元警察が男の妻の家を家宅捜索したが、男は行方をくらました後だったという。
声明では「われわれは捜査に全面協力し7カ月も待ったが、当局は犯人を取り逃がした。アティには正義が認められないのか」と訴えている。(9日・インクワイアラー)