反差別条例を可決
[ 330字|2012.12.17|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ミンダナオ地方ダバオ市議会はこのほど、同性愛者やイスラム教徒、身体障害者などへの差別を禁止し、違反した場合は刑事罰を科す「反差別条例」を全会一致で可決した。サラ・ドゥテルテ市長の署名を経て、施行される。条例によると、1回目の違反者は罰金千ペソ、2回目は罰金2千ペソと禁固10日、さらに禁止行為を重ねると罰金5千ペソと禁固最低15日が科される。
市議会で演説した市長の実父ロドリゴ・ドゥテルテ副市長によると、とりわけ先住民や同性愛者に対する差別事件が市内で続発しており、具体的には、男性の同性愛者が女性用トイレに入ろうとして、女性に顔をたたかれた事件などがあるという。市内の人権団体は「画期的な条例」と、一様に歓迎している。(15日、インクワイアラー)