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　ミンダナオ地方南部を拠点に女性の人権擁護に取り組む女性研究資料センター（ＷＳＲＣ）によると、ダバオ市内では家庭内暴力を中心に女性に対する暴力事件が急増しており、２００４年に１８４件だったのが10年には１６３４件に上った。

　今年１〜10月に警察に寄せられた女性が被害者の家庭内暴力はすでに１３９１件に上り、１日当たり５件、５時間に１件起きている計算になる。

　ＷＳＲＣのミノサ・センター長は全国で初めて、女性の権利を守る条例を作ったダバオ市で女性に対する暴力事件が急増しているのは「皮肉だ」と語った。救いは女性市民の間で、人権意識が徐々に高まっていることだという。（11月29日、インクワイアラー）