ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 315字|2012.8.6|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ジャコウネコの恵み
ミンダナオ地方南コタバト州ポロモロクのキリニス・バランガイ(最小行政地区)では、農民約80人が夜が明けないうちから、森へ出掛け、ジャコウネコのフン拾いに精を出している。フンの中に含まれるコーヒーの実が高値で売れるからだ。
農民の1人、オリバー・ブアンさんによると、ジャコウネコのフンから集めたコーヒー豆は通常価格の10倍に当たる1キロ当たり千ペソで売れる。かつて食べ物を買う現金にも事欠いた農民たちは、ジャコウネコのフンのお陰で、平均年収2万ペソを稼ぐようになった。
専門家によると、ジャコウネコが食べたコーヒーの実が内臓を通るうちにある種の酵素で発酵し、苦みのないまろやかな味に変わるという。(5日、インクワイアラー)