ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 316字|2010.5.24|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
ダバオ市初の女性市長
フィリピン政治の暗部のひとつは地方政治を地元実力者一家が長年にわたり牛耳っていること。汚職体質、一族登用がはびこり、暴力が権力維持に使われる。
その典型がダバオ市で、今回の市長選では、豪腕政治家として知られるドゥテルテ市長の娘、サラさんが市長選に立候補し、ノグラレス下院議長を向こう回して当選を決めた。副市長には現職市長が当選。父娘が向こう3年間の市政を握ることになった。同市に女性市長が誕生するのはこれが初めて。
母親がドイツ人のサラさんは学生時代、父親運転の大型バイクに同乗するなど、目立つ存在だったという。記者会見では副市長経験を生かし、コンピューター化の推進で市政の効率化を図りたいと述べた。(20日・ブレティン)