ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 318字|2010.3.29|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
バナナ産業に深刻な影響
エルニーニョ現象がバナナの主要栽培地、北、南ミンダナオ地域を襲い、特に日本など外国向けバナナ生産に大きな被害が出ている。エルニーニョ現象による干ばつの影響は今年いっぱいまで及ぶとされ、バナナ業界の苦境はさらに強まると懸念されている。
比バナナ生産輸出連盟(PBGEA)のアンティグ会長によると、今年に入り同現象による干ばつが厳しさを増し、生産したバナナのうち約30%が輸出向けに適さなかった。
バナナの大きさが標準より小さく、重さも足りなかったためで、こうした不合格バナナはチップス、ケチャップ、粉末用に加工する地元企業に回されたという。バナナ栽培はミンダナオ地方の主要産業で、約50万人が就労している。(23日・ブレティン)