ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 324字|2010.3.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
デングワクチンを試用
開発途中のデング熱ワクチンが罹患(りかん)率の高いセブ市で、6歳から14歳の児童生徒を対象に試験投与されている。厚生省中部セブ事務所のアベラナ博士がこのほど明らかにした。国軍医療科学調査研究所がセブのビセンテソット・メディカルセンターにサテライトを置き、新ワクチンを試験中。同研究所は世界保健機関(WHO)と協力してマラリヤ、肝炎、デング熱などウイルス系疾病の研究に当たっている。
開発中のデング熱ワクチンは、ウイルスの影響力の極小化を図るのが狙い。同博士によると、ワクチンで一時的に免疫が生じるが、有効期間はせいぜい1年で永久免疫は難しい。デング熱のウイルスは4種類あり、そのいずれにも有効な免疫はまだ研究途上という。(22日・ブレティン)