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3月1日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 569字|2010.3.1|社会 (society)|ハロハロ ]

 東京・新宿の歌声喫茶「ともしび」が自宅近くのホテルで出前喫茶を開いた。案内状が送られてきたので前売り券を購入、歌声喫茶常連の仲間と連れ立って参加した。会場はホテルの大宴会場。歌声喫茶華やかなりし青春時代をしのんで、多摩ニュータウン周辺から大勢の歌声ファンが駆けつけ、会場は約180人の参加者で埋まった。顔ぶれを見ると、平日とあって圧倒的に高年者が多い。

 円卓テーブルを囲んで初対面同士がお互いにあいさつを交わすうちに合唱が始まった。進行係の司会者2人が参加者の希望曲を選定し、ピアノ伴奏に合わせて次々と歌い上げていく。カラオケと一味違った全員の連帯感のような雰囲気がたまらないと仲間はいう。途中で20分のコーヒータイムがあったが、連続した合唱が2時間近く続いた。司会者が、のどの筋肉を鍛えるので、合唱は年寄りの良薬と言って笑わせる。

 歌声喫茶は1950年代ごろからブームになった。ロシア民謡からフォークソング、労働歌、反戦歌などが好んで歌われた。今でも人気なのが「がんばろう」。三井三池炭鉱の工員だった荒木栄が作曲し、歌声の定番になった。「ともしび新宿店」の1月の上位リクエスト曲を調べると、「手紙」「アメイジング・グレイス」「百万本のバラ」「涙そうそう」「初恋」。演歌族にとっては歌える曲がないので苦労する。(富)

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