ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 328字|2010.1.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
市長選は泥仕合の様相
地方政治家にとって選挙での当落は一家、一族の権力維持に大きく影響する。それだけに政敵に向けた「口撃」は自ずと激しくなり、政敵を倒すためには手段も選ばなくなる。比では選挙が生死をかけた「決闘」となる。
その一例がダバオ市長選。これまでの9年間、同市を牛耳ってきたドゥテルテ現市長は4選禁止のため、娘のサラさん=現副市長=に後継を委ね、自らは副市長選に打って出て、同市支配の継続を狙う。
これに立ちはだかるのがノグラレス下院議長。知名度の高い同議長は、ドゥテルテ一族にとり大きな脅威。それだけに現市長のドゥテルテ陣営攻撃は激しさを増し、「今回の選挙はドゥテルテ一家とノグラレス一家の戦争」とまで言い切って自陣営への投票を訴えた。(18日・サンスター)