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8月24日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 617字|2009.8.24|社会 (society)|ハロハロ ]

 衆院選は民主党が勝つのは間違いないようだ。政治記者OBに聞いたら過半数どころか圧勝の可能性もあるという。自民は大幅に議席を減らして低迷?16年前の政権交代時のように政局は流動化、底打ちしない日本経済にも影響が出てきそう。とはいえ先進国では日本だけに続く一党支配。ゆがんだ構図から脱却への道筋となることを期待しよう。年金生活者にとって気掛かりは、民主党公約の「配偶者控除」廃止だ。

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 家庭の主婦には2008年で年間38万円(70歳以上は48万円)の控除がある。いわば妻の生計費課税免除分。廃止されれば当然、増税となる。報道によると、鳩山さんは65歳以上の世帯で毎月約1400円の負担増をお願いしたいと。児童手当厚遇のウラで子育てを終えた高齢者直撃の課税強化—と反発され、同党は老年者控除(05年廃止)を復活すると言い出すなどバタバタした印象だ。このところ社会保険料、地方税とも増加、年金は目減りするばかり。

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明治の詩人薄田泣菫が女性に関する興味深い警句を書いていると一昨年、大手紙コラムが紹介した。「女は男の悲しみを半分にしてくれる。喜びは2倍にしてくれる」。ただし「費用は3倍にしてくれる」と。この名言に当時、思い当たる連中で大笑いしたが、女性の一面を突いている。化粧品だの季節ごとの衣服だのと何歳になっても金がかかる。妻帯者たちは、「妻の経費」課税免除打ち切りをやすやすと受け入れるのか。(紀)

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