ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 317字|2009.2.2|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
拉致警戒で銃器携帯へ
ミンダナオ地方サンボアンガ市沖をボートで移動中の公立学校教師三人が武装集団に連れ去られるなど、相次ぐ拉致事件に備え、同市内などで営業活動をしている実業家たちの間に「自衛目的の銃器携帯」の動きが高まっている。
サンボアンガ市およびその周辺では昨年後半以降、計五件の拉致事件が発生。うち昨年中の三件では被害者たちは無事解放されたが、その裏で身代金支払いがあったとも伝えられている。
今回の動きに対し、国家警察サンボアンガ署の幹部は「銃器携帯が自衛目的に限定されるなら、反対はしない」との考えを示した上で、「携帯希望者は銃器所持や取り扱いを定めた現行法を厳守してほしい」とも述べ、規律ある銃器携帯の励行を強く求めた。(1月27日)