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12月29日のまにら新聞から

ハロハロ

[ 633字|2008.12.29|社会 (society)|ハロハロ ]

 東京で暮らすインドネシア人の友人たちから、飛び切りビッグなクリスマスプレゼントが二つ、相次いで届いた。きれいなリボンで飾られた大きな箱ではないが、それぞれの中身は来る年に新たな希望を与えてくれる心温まるもの。ひとつは、今年の春に知り合ったジャワ出身の新婚カップルからの電子メール。在日七年の夫人、ディンダさんのおなかに「新しい命」が宿ったという朗報。

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 「妊娠四週間と言われました」。正確かつ丁寧な日本語で書かれたそのメールには、胎児が小さな黒い点として写っている画像も添付され、夫のジョコさんと共に「待望の赤ちゃん」を喜ぶ様子が手に取るように伝わってきた。出産は来年七、八月ごろになるのだろうが、それまでの間、インドネシア、中でもジャワの風習では日本と同様、安産を祈るいくつもの儀式がある。メールは「元気な赤ちゃんが産まれますよう祈っています」と結ばれていた。

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 二つ目のプレゼントもメールで受け取った。贈り主は看護師候補者として八月に来日したスナルニさん。結婚からわずか一カ月でやって来た彼女は今、都内の施設で日本語研修の真っ最中。初めての日本語、慣れぬ海外生活、しかも寒さが一段と増す冬を迎え、勉強の厳しさは想像を超える。しかし、覚えたての平仮名で書かれたメールには「おかげさまでげんきです。にほんごのべんきょうをがんばっています」とあった。日本で看護師資格を取るという悲願に向けて、彼女の闘志は寒さに負けぬほどに燃えさかっている。(道)

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