ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 312字|2008.7.14|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
遺族難民
大型フェリー事故の遭難者捜索は難航しているが、セブ市はこのほど、遺体の確認を待つ家族たち約二百人を市内のYMCA寮に収容した。
ブキドノン州カディリンガン町から来た主婦(54)は息子(25)の安否確認を待って二週間以上も市スポーツセンターに野宿、「ここに寝て旅費を節約するほかない」と話した。片道運賃一千二百ペソの都合がつかないという。唯一の救いは、同じような家族がたくさんいて、互いに行方不明の息子や娘の話をし合うことだそうだ。
州の遺族担当者によると、収容経費は給食費を含めて、一人当たり一日三百ペソかかる。州としてはすでに延べ二万七千人を支援し、約二百二十万ペソ使ったと悲鳴を上げている。(7日・サンスター)