ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 324字|2008.4.7|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
民兵採用に苦情
ミンダナオ南部でこのところ、バランガイ(最小行政区)役員が相次いで比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)によって殺傷されているが、ドゥテルテ・ダバオ市長は二日、国軍に対してバランガイ役員を政府民兵(カフグ)に採用して武器を供与しないよう要請した。「バランガイ役員は民兵になると、NPAの暗殺対象にされる」というのが理由。同市北部パキバト地区では三月十八日、バランガイ議長が射殺され、銃と一万ペソを奪われた。NPA広報担当者はその犯行を認め、同議長が民兵だったので血の償いをさせたと声明した。同月二十八日にはコンポステラバレー州モンカヨ町でもバランガイ議長が射殺された。NPAはダバオ地方での戦闘態勢を強化しているもよう。(3日・インクワイアラー)