ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2008.3.3|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
処刑は誤り
比共産党の軍事部門、新人民軍(NPA)は二月二十五日、ダバオ市カティガンの実業家、ビセンテ・フェラジニさんを殺害したのは誤りだったという異例の声明を発表した。
被害者は二日、車で帰宅途中に狙撃され、二日後に死亡した。これにドゥテルテ市長が激怒、非武装の民間人を殺害したNPAを「愚か者」と呼んで非難した。同市長は従来、NPAが主張を掲げて戦っているとしてテロリスト呼ばわりしなかった。
フェラジニさん一家はNPAが所有地を基地に使うのを黙認していたが、NPAは、一家が国軍にも土地使用を認めたことで「処刑」してしまった。NPAは下部組織の過ちとして、遺族との話し合いをする意向を示した。(2月26日・サンスター)