ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 322字|2008.2.25|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
鉱山地区で結核多発
ドゥケ厚生長官は二十二日、北スリガオ州の鉱山地区で結核患者が急増している状況を確認、「どうして発見が遅れたのか」とクラベル町所在の鉱山保健責任者を問い詰め、対策実施を指示した。
これまでの調査によると、同町にはニッケル鉱山と砂利採石場が三カ所あり、毎日、
ひっきりなしに鉱石や砂利の運搬トラックが往復、砂ぼこりを周辺地域に振りまいていた。これまでに州内十町で四百六十三人の結核患者が発見されている。しかし、鉱業会社三社の医師たちは所在地バランガイ(最小行政区)の保健担当者を兼務しており、鉱山労働者の間の結核発症は鉱山の業務と関連がないと主張している。ドゥケ長官は多量のほこりを吸い込めば結核の引き金になると指摘した。(23日・スター)