ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 311字|2008.2.11|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
農園主側が勝訴
控訴裁はこのほど、バナナ農園での農薬空中散布を禁止したダバオ市条例の施行を一時差し止める決定を下した。比バナナ栽培・輸出業協会(PBGEA)の申し立てを承認したダバオ地裁の一審判決を支持した。
一月二十八日付けの判決文は「空中散布は国際的に農業の手段として認められており安全であって、周辺住民の疾病や死亡と結び付いていない」と述べ、バナナ農園主側の主張を全面的に認めた。これに対し、空中散布反対の環境団体などは「控訴裁の判断はとても受け入れられない」と反発、最高裁への上訴を検討している。
一方、ダバオ市に隣接する南ダバオ州では、控訴裁の判断にかかわらず、農薬の空中散布を禁止する意向。(4日・インクワイアラー)