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2月11日のまにら新聞から

関係者を厳罰に

[ 725字|2008.2.11|社会 (society)|新聞論調 ]

ロサダ氏の上院証言

 ロサダ比森林公社前最高経営責任者は上院聴聞会で恐怖の体験から覚めていなかったが、率直に証言してくれたのが印象に残った。初めから彼は自分の証言があくまで個人として知っている事柄に限られることを明言していた。自分が直接に知っている事実だけを話し、結論に飛躍させることは望まないと始終、強調していた。さらに心に残ったのは、全証言が政治的な駆け引きに利用されたくないと懇願していたことだが、それは心を打つものだったとはいえ、我々にはそれが完全には不可能であることは自明であった。

 ロサダ氏の前中央選管委員長に関する証言によって引き起こされた怒りは、この国がいかに官僚による犯罪にむしばまれているかに向けられた。彼らが悪事に加担していると知るだけでも不満は高まるが、その厚かましさについてはまた別な話である。

 ロサダ氏の記憶が正しいとすると、アバロス前委員長が一億三千万ドルのキックバックに固執したこと、彼が警察や軍に強いコネがあると自慢したこと、またロサダ氏の生命に対して執拗に脅迫したことなどを国民は忘れられようか。自前の建設・運営・移譲方式を国家ブロードバンド網事業に適用できたにもかかわらず、次世代にもさらに重い借金を負わせる借款方式のために工作したことを忘れられるだろうか。しかも、彼は我が国の選挙の信頼性を担う立場にあった。

 この混迷に関与した当局者の予備捜査を命じられた司法省は、国民の関心が薄れないうちに速やかに捜査に着手すべきだ。政府は略奪罪で有罪となった大物政治家に急いで特赦を与えた。アバロス氏もそうした大物である。彼を捕らえ、訴追し、厳罰に処して、少なくとも汚職にしめしをつけねばならない。(9日・スタンダードトゥデー) 

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