ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 319字|2008.1.28|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
多い無医自治体
ビサヤ地方でも開発が遅れている東部ビサヤ地方で、少なくとも十八自治体に一人も医師がいないことが明らかになった。「ピノイMDプログラム」のヘレラ地域調整員によると、サマール州で十一町、南レイテ州で三町、北サマール州で二町、ビリラン州、東サマール州各一町で、総人口は約七十二万人。
医師がいない理由は主として自治体の資金不足だが、医師が貧しい辺境で働きたがらないことも一因だという。医師の六〇%が都市地区に偏在しているばかりか、高収入を求めて海外に流出した医師も域内で二百五十六人が確認されている。「ピノイMD」事業は二〇〇五年から政府の肝入りで始まり、医師志望の学生に対して奨学金などの支給を実施している。(21日・インクワイアラー)