ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 312字|2007.12.3|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
お粗末な気象観測
台風ランド(23号)は予測よりはるかに強大な勢力でセブ州などを襲ったが、気象庁中部ビサヤ観測所責任者はこのほど、単なる観測拠点から地域的予報センターに格上げが必要だと訴えた。
同責任者によると、中部ビサヤ地区の六気象観測所には一九九〇年代には職員三十八人が常勤していたが、現在はたったの十五人。しかも早く退職して海外で働きたがっているという。また、観測所が諸外国の水準に追いつき、正確な天気予報を出すには、観測機器など約五億ペソの予算が必要だという。
セブ地区の気象予報機能を強化するため、中央政府は予算を組んでいたが、今年前半、ルソン地方に干ばつが発生すると、その対策費に使われてしまったそうだ。(1日・スター)