ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 325字|2007.11.12|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
悲しい野辺の送り
家族の極貧生活に絶望して自殺したダバオ市マア地区の小学六年生、マリアンネットさん(12)の葬儀と埋葬が十日、行われた。カトリック教会は当初、教義に反する自殺者として渋ったが、結局、「罪は他の者にある」と解釈してミサを挙げた。ダバオ市マア地区に住んでいた少女は父親に「学校に行事費百ペソ払いたい」と頼んだが、父親は「何カ月も失業している」と断った。父親は二日、金を工面して帰宅し、少女が首を吊っているのを発見した。
少女一家には同情の献金がたくさん集まり、生きたヤギを贈った人もいた。しかし、住民の間では自殺の理由を疑う声もあり、強い意思と夢を持っていたマリアンネットさんが自殺するなど考えられないと話す上級生もいた。(11日・サンスター電子版)