ビサヤ・ミンダナオ通信
[ 322字|2007.10.1|社会 (society)|ビサヤ・ミンダナオ通信 ]
11年目の解決
西ネグロス州ラカステリャナ町で十一年間、暴力ざたを含めて続いた農地紛争が二十七日、解決した。サトウキビ農園主のクエンカ一族が認めた農協と農地改革法に基づく所有権を主張する農民団体、「タスクフォース・マパラド(TFM)」の争いだった。
農協の百九十九人とTFMの百三人がクエンカ一族が提供した農地四百七十七ヘクタールを分有する覚書に調印した。TFM側は占拠していた土地約四十四ヘクタールを手放して別の同面積の土地を与えられ、総額四十三万七千ペソを支給された。
TFMの農民は今年二月、農地改革省前でハンストを決行、六月には農園主側に撃たれて八人の死傷者を出した。手打ち式には出席せず、犠牲者のミサを挙行した。(28日・インクワイアラー)